循環器内科医を目指す医学生・研修医の皆様へ

先輩からのメッセージ

医学生・研修医の皆様へ

是非一度見学に来てください

私が循環器分野に携わって10年が経とうとしています。私が入局した当時は、整った研修医制度はありませんでしたので大学を卒業して間もなくの入局でした。

まったく臨床経験がない状態でしたので、まず一般病棟のグループに配属させて頂き、内科臨床医としての基本から御指導を頂きました。診察方法にはじまり、カルテの主訴からプランまでの細かな記載などについてです。また、救急当直、病棟の当直を経験していくことにより少しずつ医師としての自信が出てきたことを覚えています。その間、月曜日から金曜日まで心臓超音波検査、心臓カテーテル検査、運動負荷試験など循環器科の基本となる検査を担当し、それぞれ専門の先生から指導を受けることができました。

大学病院であり、カテーテルやエコーの手技を行うチャンスが少ないのではないかと思う方もいるかと思いますが、自分から積極的にチャンスを作ることで数多くの経験を積むことが出来ます。また、各種の循環器疾患が集まってきているため、症例の豊富さには驚かされます。見渡せば興味深い症例がたくさんあり、主治医ではなくても様々な症例を診ることができます。CCUでは毎朝カンファランスが行われ、症例ごとの経過、今後の方針についてプレゼンテーションがあり、毎週木曜日には心臓外科との合同のカンファランスがあります。準備がおろそかであると厳しい質問にあうことがありますが、それを通して患者さんの問題点を整理する力やプレゼンテーション力を培うことが出来ます。また大勢の人の目に自分の診療がさらされることで、自分が気づいていなかった部分や的確なアドバイスを得ることができます。

大学病院にはいろいろな人が集まりますので、人間関係であったり、雑務など一般病院に比べて多いことも事実ですが、検査・治療の基本技術のスタンダードを身につけたり、研究発表や論文作成を通して医学の世界を別の視点から見ることができるのは大学病院ならではです。

循環器内科は他の内科分野に比べ、心筋梗塞に対するカテーテルインターベンション、重篤な不整脈への対応など迅速な処置を求められることが多くあります。そのため、的確な判断と素早い処置が求められたり、不規則な勤務になったりすることがありますが、患者さんを救えた時の喜びはより一層大きなものがあり、魅力の一つでもあります。

岩手県は皆さんも周知とおり医師不足であり、循環器科も御多分に漏れません。いろいろな活躍の場が皆さんを待っています。循環器科専門医としてキャリアを積みたい人はもちろん、まだ将来何科を選ぶかで悩んでいる人でもかまいません。ぜひ一度見学に来てください。将来皆さんと共に働けることを期待しています。

(Y.I)

一緒にやりがいを求めてみませんか?

こんにちは。今このページを見ていただいているのは循環器内科に興味がある医学生、研修医の方がほとんどかと思いますので、将来一緒に働くかもしれない皆さまへ、入局後の環境について簡単にご紹介をさせていただきます。

まず、初期研修で当科を選択された方にはCCUをお勧めします。循環器内科の対象とする疾患は急性期から慢性期まで多種にわたりますが、スピーディかつダイナミックに急性期治療を展開できるCCUは、やはり循環器内科の大きな魅力のひとつだからです。研修医が苦手としがちなカテコラミン等の循環動態作用薬の使い方や心エコーを習得することができますし、やる気次第で数多くの冠動脈造影検査を経験することもできます。私は初期研修の後半にCCU、不整脈チーム、救急センターを2カ月ずつ研修させていただいたため、CCUに恐怖心を持つことなく後期研修を始めることができました。
※岩手県内の研修医であれば、どなたでもたすき掛け研修で研修可能ですのでいつでもお待ちしています。

次に、後期研修はどのように送るかについてご説明します。後期研修医、または大学院生として当科に入局すると、CCU、一般病棟、不整脈、血管、高血圧・内分泌、救急センター、関連病院を、3カ月から半年のサイクルでローテーションします。このローテーション期間に循環器内科医の基礎を作るというわけです。勿論、「自分はPCI等の急性期治療がやりたい」「心不全の慢性期管理に興味がある」といった将来像がある程度見えている場合は、フレキシブルにローテーションを変更してもらえます。手技に関しては、小規模~中規模病院の方がやらせて貰える機会が多いのではないかと不安に感じる方もいると思いますが、これも希望次第で多くの治療に携わることができます。具体的には、私の場合後期研修医1~2年目のうちの一年半の間で、指導医のもと約300件のPCI・CAGを施行させていただきました(岩手医大約200例、関連病院約100例)。

なお、よく給与面についてご質問を頂きますが、後期研修医であれば、大学からの給与に加え週2回の半日バイト・月1回程度の当直バイトがあります。贅沢をしなければ生活が苦しくなることはないと思われます。

現在、岩手医大の循環器内科では、生体吸収性ステント(BVS)や経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)といった新しい治療が続々と始まっており、最新のインターベンション治療・研究にも携われます。溌剌とした空気がみなぎり、私を含め他県の大学出身者も多いですが和気あいあいとしています。風通しの良さは医局内だけではありません。ハートチームとして心臓血管外科や放射線科と患者さまにとって最適な選択をするためのカンファランスを行うなど、他科との連携も強いです。

日々やりがいを実感できるこの道を、いっしょに歩んでみませんか?

(Y.U)